こんにちは、堺市の歯科医院・医療法人堺美歯科ナカノ初芝歯科クリニックです。
本日は虫歯になるメカニズムを紹介したいと思います。
まず虫歯の原因は細菌です。口の中には約700種類の細菌が存在すると言われています。
その中で虫歯に関わっているとされているのは主にミュータンスレンサ球菌等と言われています。
ミュータンス菌の特徴は糖を摂取し酸を産生します。ミュータンス菌が多い方は虫歯のリスクが高くなる可能性があります。
そのミュータンス菌はどこから来るのかというと、実は家族や身の回りの人から感染すると言われています。
昔までは赤ちゃんの虫歯菌の感染は、半年から2歳半までの間に感染すると言われており、その間の食器の共有やスキンシップを
できるだけ避けるようにと言われていました。
しかし令和5年8月31日に日本口腔衛生学会から、食器の共有と虫歯の関連の科学的根拠は強くないと発表されました。
赤ちゃんは生後半年より前から感染しているというデータもあります。
このことから、食器の共有を気をつけていても、細菌は周りの人間が近くで喋るだけでも感染してしまうので
効果的ではないということがわかります(全く意味がないというわけではない)。
日本口腔衛生学会の発表には赤ちゃんとのスキンシップを極度に避ける必要はないという意味も込められていると私は考えます。
話は逸れましたが、細菌は糖を摂取して酸を産生する特徴があります。酸が産生されると歯の表面のpHは酸性になり、
イオンレベルで歯を溶かしてしまいます。これを脱灰と呼びます。
しかししばらく糖を摂取せずにいると唾液により中性に戻って来て、歯も元に戻ります。これを再石灰化と呼びます。
歯はこの脱灰と再石灰化を繰り返しています。脱灰の時間が長いと歯はどんどん溶けてしまい、穴が空いてしまいます。
これが虫歯になるメカニズムです。
もっと詳しい説明を聞きたい方や、虫歯予防をきっちり始めていきたい方はぜひ当院へお越しください。
医療法人 堺美歯科
ナカノ初芝歯科クリニック
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