こんにちは。今回は根尖性歯周炎と呼ばれる病気についてお話ししようと思います。
根尖性歯周炎とは根管内に病巣(原因)があり根尖部に病変(結果)が生じるものです。
歯の中の神経の管に起炎物質(細菌など)が集合してできる限局性の慢性炎症が病巣です。
起炎物質(細菌など)が根尖から出て起きる周囲の免疫反応や炎症反応が根尖病変です。
簡単に言うと歯の根っこの中にばい菌が沢山たまって、
それが原因で根っこの先で膿が溜まり歯を支えている骨が溶けたり、痛みが出たりすることです。
根尖性歯周炎は神経のない歯で起きるものなので、
昔に根管治療をした歯や気づかないうちに神経が死んでしまった歯などに生じます。
原因としては歯の中が感染することなので、合わない被せ物をしてその下で虫歯になってしまうと起きやすいです。
根管内に細菌がいても数が少なければ症状はでにくいですが一定数を超えると急に腫れや痛みがでてくるので注意が必要です。
気づかないうちに進むもので目で見るだけだと、ほとんどわからないので定期的にレントゲン写真を撮って
チェックすることが大事です。当院だと一年に一回定期検診の時にパノラマレントゲンでチェックしています。
治療は根っこの中を綺麗にしていき原因である根っこの中の細菌数を減らして薬を詰めます。
原因である病巣を無くすと病変は治ってきます。その後、神経治療した歯に土台を立てて被せ物を作って噛める状態にします。
ただし被せ物を保険適応の銀歯や、最近だとプラスチック製の柔らかいものを使う事で
時間が経つと隙間や段差が生じてしまいそこから虫歯になってしまったりすることも多いです。
虫歯が大きくなるとまた被せが外れたり、根っこの治療をした後の虫歯だと抜歯になってしまうケースも非常に多いです。
銀歯やプラスチック製の被せだと、せっかく回数をかけて治療したとしても数年後には無駄になるケースもあり
残念なことも多いので、根っこの治療が困難だった歯は
金やセラミックを使用した隙間や段差ができにくい被せ物を選択された方がいいです。
まれに、根っこの外にばい菌が住み着いてしまうことがありその場合だと根っこの中だけ綺麗にしても治らない場合があります。
この場合は外科的な治療方法もありますので詳しくはまた今度解説しようと思います。
何かわからないことや気になることがあれば気軽にスタッフまでお声がけください。
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ナカノ初芝歯科クリニック
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