こんにちは。以前に歯を失った場合の治療方法で、
入れ歯の中でも総入れ歯について説明しましたが、
今回は部分入れ歯についてのお話をしようと思います。
保険の部分入れ歯は床と呼ばれるピンクの歯茎の部分、人工歯、クラスプ(入れ歯を安定させるために歯に引っ掛けるためのバネ)、
バー(金属製の離れた床をつなぐ装置)でできています。
部分入れ歯のメリットは治療期間が短いことや、金具を引っ掛けるところは少し形の調整をしますが、
歯を削る量が少なく治療ができることです。基本的には入れ歯は出来ないことがないので
ブリッジやインプラントが不可能な場合でも治療することができます。また、保険治療だと費用を抑えることができます。
逆にデメリットとしてはやはり違和感があることや、金具を引っ掛けている歯が揺らされやすいこと、
咬む能力はインプラントやブリッジに比べると良くないことなどがあります。
また、保険治療だと金具が見えてきて審美的にも良くないです。
入れ歯の金具が気になる場合はノンクラスプデンチャーと呼ばれるものがあります。
これは金属でできたクラスプをなくして特殊な素材でできたピンク色の床とクラスプを一体化させたもので
入れ歯があまり目立たないものになっています。ただし、材料自体は劣化するので3、4年程度でやりかえる必要があります。
入れ歯の違和感が気になる場合には入れ歯の床の大部分をメタルプレートを使うことで、
薄く作れるため話やすくかなり違和感を軽減できます。デメリットとしては保険の入れ歯と比べて修理が難しいです。
クラスプにも種類があり、特にRPIクラスプは近心レスト・隣接面板・Iバーから構成されているもので
良く使われる歯を輪っかで囲うものと比べて歯面を被覆する範囲が小さいため前歯の部分でも目立ちにくく、
歯への力のかかり方が工夫されているため支えている歯が揺らされにくい噛みやすい入れ歯ができます。
RPIクラスプとメタルプレートを併用することで入れ歯のデメリットを最小限に抑えたとても噛みやすく、違和感の少ない歯を入れることが可能になります。
何か気になることやわからないことがあれば気軽にお近くのスタッフまでお尋ねください。
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ナカノ初芝歯科クリニック
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