こんにちは。本日はファイバーコアについてお話します。
神経に炎症を起こして激しい痛みが出たり、根っこの先に膿が溜まってしまう病気になったりしてしまうと歯の神経の治療が必要になってきます。神経の治療の後には基本的には歯の土台をたててから歯の全周の形を調整して被せ物を作っていきます。
まずなぜ神経の治療後は被せ物が必要なのかを説明しますと神経治療後の歯は神経が生きている歯に比べてとても割れやすいです。枯れ木になったというイメージが近いです。歯が全周残っている場合は歯はそこまで割れることは少ないようですが神経の治療が必要な場合はほとんどが大きな虫歯なので全周残っている場合はかなり稀です。根っこの治療の後、被せている歯に比べて被せ物をしなかった歯は6倍くらい歯を失っているという論文もあったりします。
被せ物の前にはまず歯の中に土台を立てる必要があります。土台には種類が分かれていまして、メタルコア、レジンコア、ファイバーコアなどがあります。当院ではセラミック治療で被せる場合はファイバーコアを使います。ファイバーコアはメタルコアやレジンコアと違い金属を使用しない土台です。レジンコアは金属の芯をたてて補強しそのまわりをプラスチックで固める土台です。土台に金属を使用すると土台自体は丈夫なものになりますが堅すぎてしまうので強い力がかかった際に歯の根っこが折れるリスクが高くなります。
それにくらべてファイバーコアは歯とほとんど同じ硬さでできているので根っこが折れるリスクが低くなります。また、金属を使用した土台はセラミックの被せ物など光を透過するものでは光が当たった時中の金属が黒くくすんで見えてしまうことがあります。ファイバーコアの場合は光が当たったとしても透明感のある綺麗なセラミックの被せ物になります。
以上のことから綺麗で長持ちする歯にするために神経治療後はファイバーコアを使った土台にセラミックの被せ物をつけることをお勧めしています。
医療法人 堺美歯科
ナカノ初芝歯科クリニック
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