こんにちは。今回は顎関節症に関してお話します。
まず顎関節症とは口を開ける際に顎関節や周辺の筋肉に痛みを生じたり、うまく口が開けられなくなったり、雑音が生じる症状のことです。ただ肩や首を動かしたときに音が鳴るのと同じで、顎関節が音が鳴るだけでそれ以外の症状がない場合には基本的には治療の必要がありません。
顎関節症になる原因は一つのものではなく様々なことが重なり合い、それが一定のラインを超えると発症します。
原因として生まれ持った顎関節周辺の構造、かみ合わせ、頬杖やうつ伏せで寝ているなど日常の習慣、くいしばりや歯ぎしり、外傷などがあげられます。他にも精神的な要因もあり緊張状態が続いていると筋肉がこわばって痛みが生じることがあります。
また近年話題となっている重要な原因の一つとして歯列接触癖( Tooth Contacting Habit:TCH)があります。
普段の日常生活において正常な状態では上の歯と下の歯は2mm程度隙間が空いているはずなのですが、顎関節症の方のほとんどが上下の歯を接触させている癖を持っおり、これをTCHといいます。
TCHがあると無意識の癖のため、自覚できないまま顎関節や筋肉に持続的に負担がかかってしまい顎関節症が発症しやすくなってしまいます。
この癖を治すことで多くの方が顎関節症の症状が落ち着くということもわかってきました。TCHを予防するのに一番効果があるのは唇を閉じて歯を離すということをできるだけ意識してみるということです。
意識することが難しい時は付箋に『歯を離す』と書いて目立つところに貼る事をお薦めします。寝ている間などはマウスピースを使用することでTCHだけでなく歯ぎしりなども予防できます。
もし顎関節症のような症状で痛みが出てきた場合は顎関節の周辺のストレッチやマウスピースを使用することで改善される方が多いので、顎関節症でお困りの方はお気軽にご相談ください。
医療法人 堺美歯科
ナカノ初芝歯科クリニック
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